13 Nov 2012 よく聞かれる質問 FAQ

現在水戸芸術館にて制作中ですが、ここでよく聞かれる質問です。色々考えさせられます。

Q: 何をしているんですか?
A: 津波の被災地で拾い集めたこわれてしまったものを直しています。陶器はつなぎ合わせて足りない所を石膏で足すこと、金属は錆を落としてもとの形に近づけるのが主な作業です。壊れた器を直してゆくと、ヒビからどのように器が割れたのかが浮かび上がってきます。錆をとった後のぼこぼこになった金属の表面は、塩水が金属を腐食させた跡です。それぞれのモノがどのような状況で津波に飲まれていったのか、ということが少しだけ浮かびあがってきます。

Q: 自分で被災地に行ったのですか。
A: そうです。去年の9月にいったところに先月戻って様子を観察してきました。

Q: どこに行きましたか。
A: 宮城県の東松島市と亘理町中心です。面倒を見てくれる人がそこにいるためです。

Q: 直し終わったら持ち主に返すのですか?
A: 被災地から拾い集めてきたものなので残念ながらほぼすべての物の所有者がわかりません。わかったとしてもまだ見たくないと言われるような気がします。でもいつかどこかで何かの持ち主が現れて返せたらうれしいです。

Q: 石膏の上に絵を描いたり、色を塗るのですか?
A: いいえ。完璧に直してしまったらそのまま忘れてしまいそうだから、ないところは後になってもわかるように直すべきだと思います。

Q: 使えるように直すんですか?
A: いいえ、まず技術がないですが、あったとしても使えるように直す必要はないと思います。

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